
アルトネリコは、ガストとバンプレスト(現バンダイナムコゲームス)が共同開発したRPGシリーズです。幻想的な世界観と詩、そしてユーモアとエロスが混ざり合った独特の作品性が特徴です。
シリーズ第1作『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』は2006年1月26日にPS2で発売されました。人災により大地が失われた惑星アルシエルを舞台に、「レーヴァテイル」と呼ばれる詩魔法を操る種族を巡る冒険が描かれます。
本作の大きな特徴は以下の点です。
続編の『アルトネリコ2』は2007年、『アルトネリコ3』は2010年に発売され、三部作としてシリーズが完結しました。
独創的な世界観とシステム、そして美しい音楽が融合した『アルトネリコ』シリーズは、ファンタジーRPGの金字塔として今なお多くのファンに愛されています。
アルトネリコシリーズの第1作『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』のストーリーについて説明します。
世界観
人災により大地が失われた惑星アルシエルを舞台に、「レーヴァテイル」と呼ばれる詩魔法を操る種族を巡る冒険が描かれます。人々はアルトネリコと呼ばれる塔に寄り添うように存在するわずかな空中大陸で暮らしています。
あらすじ
ソル・シエールの天空都市プラティナに現れた新種のウィルス(モンスター)を退治するため、エレミアの騎士ライナーは下界の空中大陸ホルスの翼へと向かいます。
そこで出会ったレーヴァテイルのオリカと共に、ウィルスの力を弱める伝説の宝珠「ヒュムノクリスタル」を探す旅に出ます。オリカの心に干渉し絆を深めることで、彼女の詩魔法の力を引き出していきます。
一方、レーヴァテイルを支配下に置こうとする勢力との戦いにも巻き込まれていきます。ライナーとオリカは様々な困難に立ち向かいながら、世界の危機に立ち向かっていくのでした。
アルトネリコシリーズには多彩なキャラクターが登場します。
アルトネリコ1
主人公 ライナー・ブランシュ:騎士団に所属する青年。ミシャを助けるため冒険の旅に出る。
オーリカ・ミスティス:明るく元気な性格の少女。
ミシャ・アルシェイム:ミュールの封印を担う重要な役目を持つ。
シャーリィ・マスタリング:内気だが芯の強い少女。
アルトネリコ2
主人公 クロア・バーテル:IPDの隊長。妹のレーヴァテイルを探す旅に出る。
ルカ・トゥルエリ:明朗快活だがやや子供っぽい性格。
クラスタニア・ディー:クールで毒舌家だが優しい一面も。
ジャクリ・ジェイ:元気いっぱいのおてんば娘。
他にも個性的なサブキャラクターが多数登場します。
レーヴァテイルたちとの絆を深めていくことが物語の鍵を握っています。
独特の世界観の中で織りなすキャラクター同士の関係性も、アルトネリコの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
アルトネリコ ヒュムノス/ Ar Tonelico Hymmnos - YouTube
アルトネリコシリーズの楽曲は、架空言語「ヒュムノス語」で歌われているのが大きな特徴です。ヒュムノス語は詩魔法の詠唱に用いられ、ゲーム内の世界観を印象づける重要な要素となっています。
関連)ヒュムノサーバー(ヒュムノス語と日本語の変換が行えるページ)
主な歌手とボーカル曲は以下の通りです。
志方あきこ
「謳う丘-Harmonics EOLIA-」
「そよかぜのうた」
霜月はるか
「星屑のサラウンド」
茶太
「ミラクルショッピング」
サウンドトラックには、ボーカル曲に加えて中河健、阿知波大輔、土屋暁らによるBGMが収録されており、ゲームの幻想的な世界観を彩っています。
また、「EXEC_HYMME_PLUTONIUS」などの楽曲は、ゲーム外でもコンサートで演奏されるなど人気が高く、アルトネリコの音楽はシリーズの大きな魅力となっています。
美しいヒュムノス語の歌声と、物語性のあるサウンドがゲームと連動しているのがアルトネリコ音楽の特徴だと言えるでしょう。
BGM・ディレクターは、エリーのアトリエなどのアトリエシリーズを手掛けた土屋 暁が担当しています。
アルトネリコシリーズには、いくつかのセクシーな要素が含まれていますが、全体的にはストーリーやゲームシステムに重点が置かれています。主なセクシー要素としては以下のようなものが挙げられます。
ヒロインたちの露出の高い衣装 特に戦闘時の衣装は、セクシーなデザインのものが多いです。
入浴シーンやイベントCG 作中には時折、ヒロインたちの入浴シーンなどのセクシーなイベントCGが登場します。
ヒロインとの親密度を上げるイベント 主人公とヒロインの仲を深めるイベントの中には、若干セクシーな会話などが含まれています。
一部の歌詞の表現 ヒロインたちが歌う「ヒュムノス」と呼ばれる歌の中には、セクシーな表現の歌詞も存在します。
ただし、これらのセクシー要素はゲーム全体から見ると控えめで、物語やキャラクター、独特の世界観を楽しむことに重きが置かれているシリーズと言えます。過激な表現は抑えられており、あくまでもファンタジーの世界観を演出する一要素として活用されている印象です。